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5CFM音楽研究会 代表のコラム他、最新のお知らせをアップしていきます。

5CFM(メソッド)発案の切っ掛け(1)

5CFMの発明は、ピアノの生徒のある変化に気付いた事が一つの切っ掛けになっています。 その生徒は小学生の男の子。 それまでのピアノのレッスンでは普通に楽譜を読み、指も動いていました。 ところが、ある時、突然、パタッと、楽譜を読むことも、指を動かすことも出来なくなってしまいました。 特に体調が悪いというようなこともなく、本人に聞いても原因の見当が付かない。 私にはこんなことが現実に起こることが信じられず、何とか原因を突き止めたいと思いました。

そこで、彼のピアノのレッスン以外の生活に何か変化がなかったか、と調べてみると、今まで放課後や休み時間は外に出て、グランドで野球を楽しんでいたのが、教室にこもってゲームに興じるようになった事が分かったのです。 

この時、私は、えも言えず、教育者として、ピアニストとして、大きな危機感を抱きました。 野球では、広いグランドの中、ボールを能動的に目で追い、自分の身体に自ら指示を出して、ボールを捕ったり、打ったり、あるいは、位置を把握した相手に対して到達するようボールを投げたりします。 譜面の全体像を把握し、音符を追い、自らの身体に自ら指示して、感情を込めながら鍵盤を叩く・・・、ピアノの演奏に通じるものがあります。

画面からの指示に受動的に反応する、というのではなく、自ら能動的に物事を認識し、身体と感情を反応させる事こそ、人間が本来持っている「生きる力」であるように思います。  5CFMを通じて、世界中の皆さんが、この「生きる力」を発達させながら、音楽の喜びを分かち合って貰えたら嬉しく思います。      

5CFM音楽研究会 代表 柳 真由美